暗視野照明スタンド G20

光源周囲に凹型曲面の反射面を有し、顕微鏡の光軸に対して斜めの方向からの照明光（反射光）を作ります。照明光の中央部の光束は遮光板により遮蔽され、前述の反射光のみで試料を照明します。

暗視野照明法は、透明または半透明な試料の微細構造を強調した像を作ります。この照明法は内部構造や異物の検出に適しおり、異物などが黒い背景に明るく浮かび上がります。

光を真下から入射させると、内包物や縞模様などの内部構造が明るい背景に暗い物体として見えます。

切り替えつまみで明視野・暗視野を素早く切り替えられます。

開口量を調節可能な絞りが備わっており、絞りを閉じて照明光をピンポイントに絞ることができます。

宝石や鉱物内部の湾曲した脈理やその他の構造を観察しやすくなります。

絞りを試料の直径以下に調整することで、宝石の双晶や成長構造の観察に役立ちます。

オーバーヘッド照明には蛍光灯が使用されています。

片手で簡単に動かせるフレキシブルアーム式のため、任意の位置・角度から照明可能です。

標本の表面の研磨痕やピッティングなどの検査に役立ちます。

色温度6400Kの蛍光灯照明は、ダイヤモンドの黄ばみを軽減し、快適で正確な鑑別に役立ちます。

オプションの偏光装置G20用を装着すると、偏光顕微鏡になります。

偏光装置G20用は2枚の偏光フィルタで構成されています。暗視野照明スタンドG20のステージにはポラライザを、顕微鏡側にはアナライザをセットします（利用可能な顕微鏡は実体顕微鏡LWシリーズです）。

鉱物や宝石の双晶・ひずみ・多色性や光学特性（単屈折・複屈折等）の観察により種別を鑑定したり、合成石英と天然石英の鑑別等に用いられます。

暗視野照明、ピンポイント照明、シャドーイングなどを用いて透明・半透明の試料を観察するには、高輝度の照明が必要です。本製品は高い輝度が得られる30W高輝度ハロゲンを採用しています（無段階調光可能）。

ハロゲン照明は伝統的に宝石鑑定で利用されている照明です。ダイヤモンドの鑑別に適した色温度です。

アレキサンドライトに代表される照明光の波長により色が変化するような鉱物では、LED照明では上手く観察できないという報告があるため、本製品ではハロゲン照明を採用しました。

■マイクロバイス（オプション）

360°回転可能

頑強なアルミ製キャリングケースが標準付属。内部はウレタンクッションで保護されており、顕微鏡を持ち運ぶ際にも安心です。